「個別指導」への幻想と誤解に関して書きます。
「集団がダメなので個別指導の塾にいきます」
よくあるケースである。
こういった話があったときに「個別指導」とは何かわかっていない親御さんや生徒さんが多数おられる。
「個別指導」は、マンツーマンではない。
主に大学生講師が数名の生徒に問題を解かしてわからない問題や質問に対応するといった形がメインである。
この方式は1980年代後半に中学生数が減少してきた都心部ではじまった。
生徒が減って集団運営ができなくなったため、1クラスで多学年をみられるようにとできた方法である。
いわゆる集団授業だと採算が取れないためにできたものである。
さらに沖縄県の場合は、「個別指導」になると集団授業の1.5~3倍の月謝となる。
1対1の場合は「マンツーマン」とか「個人指導」という。
いわゆる家庭教師と同じである。
場所が家であるか、塾であるかの違いである。
さらにいえば、家の掃除や食事、茶菓の提供があるかないかである。
当塾でも集団授業が厳しい生徒さんに「個別指導の塾に行きたい」と相談を受ける。
マンツーマンと勘違いをしている親御さんや生徒さんがほとんどである。
その場合は、まずは特別強化指定をさせていただき、塾長である私が指導を行い、それでもだめならマンツーマンの指導を提案させていただいている。
「個別指導」という名称は非常に紛らわしく感じている。