個人情報の時代?
少し前まで合格者を塾の窓や出入り口に大々的に貼っていた塾が少しはあった。
個人情報保護法が年々厳しくなってきているため「実績」の個人が特定できる場合は同意がないと「掲示」できない。
そんな中で合格した人数を前面に出す塾が増えている。
例えば、こんな結果がある。
あくまでも計算がしやすいので数は例である。
2025年度那覇国際高校72名合格
一見、「すげーじゃん」と思う。
しかし、これは吟味が必要である。
複数の校舎をまとめたものであるか?
その教室だけのものか?
1校舎であるならこれは「すげーじゃん」である。
しかし、そんな塾は沖縄にはないだろう。
当塾では、1校舎しかないので(笑)、2025年度は、
開邦・球陽・高専(県外高専も含んで)17人 那覇国際10人 首里・那覇22人
全体数70人
だった。
さて、この例である
2025年度那覇国際高校72名合格
を分析してみたい。
例えば、
全体で6校舎ある塾であると1校舎あたり 12人
全体で12校舎ある塾としたら 6人
となる。
これは1校舎あたりに平均。
が、この複数校舎の中には那覇国際の合格者がいないとか1,2名ということもある。
さらに各校舎の全体人数が発表されていないのだから信憑性はない。
例えば1校舎で中3で受験をした生徒が100人いたとして、
全体で6校舎ある塾であると1校舎あたり12%
全体で12校舎ある塾としたら6%しか那覇国際に合格していないということになる。
さらに全体数が増えると那覇国際に合格している全体比率は下がっていく。
複数の校舎のある塾の合格者数をみて入塾を考える場合は、
①全体の校舎数
②通いたい校舎の全体数
をちゃんと把握すること。
さらには上位校を狙う場合は下位の高校の実績もしっかりお尋ねになることをお勧めする。
沖縄は高校に序列がある。
そこでやる気の無い生徒が集まる高校に進学することは将来へのリスクが高い。
だからこそ的確な進路指導と正直な実績がある塾を選ぶことが大事になるのだ。
関連記事