少し前だが、当塾では講師の面接を行っていた。今年度の評価と来年の受け持ちクラスに関する希望をきいている。併せて新任の講師の採用面接を行っている。
講師も現在募集中である。
当塾の講師の基準は年齢制限を設けてない。求人誌を見ると多くの塾では30歳以下である。
私はこの基準に疑問を持つ。経験者や年齢のいった人は扱いにくいという意味だろう。また、おじさんやおばさんだと生徒受けが悪くなるという危惧感もある。しかし、この危惧よりも問題なことがある。
30歳以下で大卒であるとゆとり世代となる。ゆとり世代でも私立中学から六年一貫で進んでいる場合はゆとり教育の弊害はあまりないが、公立、センター、大学となるとゆとりの弊害を受けやすい。
数年前に県内の某短大の教職課程で一番最初の課題が「ゆとり教育の弊害について自分と照らしわせて論じなさい」というレポートが出たという。これはゆとり教育の弊害を自分と照らし合わせて内省させるレポートだったそうだ。非常に感心した。
ゆとり教育の弊害を受けていない講師を当塾では率先して採用しているせいもあり、講師の年齢が高い。しかし、県内の有名進学塾で講師を歴任してきた先生や自分のお子さんに受験勉強を教えた経験と実績がある。
ゆとり世代、特に大学生は現在の小学生から高校生の履修する内容の3分の2程度の内容しか勉強していない。生徒の質問に答えられなかったり、翌週まで「持ち帰り」をすることも多い。もっとひどいとわからない問題は「必要ない」といい間引いてやらないこともある。当塾の提携予備校にはゆとり世代の私立高校のお数学教師が予備校の授業を受けて「勉強」をしているという。
こういった現状の中で大学生講師が多い塾に入塾させるのは危険なことである。こういった講師に自分の子供を預けることができるだろうか?