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講師力と学歴

最近、SNSやネットニュースで県内でいわゆる華々しい学歴や華々しい経歴の方が塾をはじめたという情報が流れてくる。

 

その華々しさに関していろいろ考える。

テナントを借りはじめたころ、いろいろな問い合わせがあった。中には明らかに冷やかしという感じでいろいろ聞いてきて、体験授業や教室見学やにもこないで電話だけする人がいる。

いろいろ突っ込んできて私の出身大学をきかれたことがあった。

「塾長はどこの大学出ているんですか?」

「最終学歴はアメリカの●●大学大学院ですが」

「違います。日本のです!」

怒り気味に聴かれた。こたえるとそれ以来電話がきていない。

おそらく出身大学を聴きたかったのだろう。

少し前の講師希望の面接に来た人がネットで検索をして私の出身大学を調べあげてきた人もいた。

 

面接で「塾長は◎◎大学ですよね」といってきた。

 

私は別に気にしないが、出身大学を良くも悪しくも気にしている人であれば怒り出す人もいるのかと思う。

 

今になって考えれば無礼な人である。

 

学歴は大事なことではある。

 

聖域に思っている人もいるのは事実である。

このブログを読めば私の出身大学や大学院、そこでの専攻はわかる。正直に書いているからだ。

塾講師にとって大学名は看板のようなもので、その講師の教え方にかかってくる。

 

私の知っている塾長さんはあまりよい大学ではないようだ。

 

親戚の集まりで

「あんたあまり勉強できなかったのに、なんでこんな仕事できるね?」

ときかれて

「ボクは勉強ができなかったからこそ、できない子の気持ちがわかる。だからこの仕事をしているんだ」

とこたえたそうだ。

そのとおりだ。

当塾のスタッフには、大学院博士課程修了や留学経験者もいる。また、会社でキャリアを積んだ講師もいる。

しかし、誰しもが講師どうしや生徒さんに自慢をすることはない。

 

もちろん親御さんにもである。

教えることで生徒さんも親御さんも講師力を経験するからである。

 

どの先生もすばらしい授業を展開するので学歴を全面に出すことの必要がないのだ。

私が小学校時代に姉が近所の塾に行きだした。

 

私は進学塾に行っていたので学習塾がどんなものかと思って母についていった。

 

そこにKという塾長がいた。いろいろと営業トークをした。

母が最後に「先生は大学はどちらでていますか?」と聞いたときに「東大文3です」とこたえた。

今になって考えるとおかしな話である。東大卒なら入学時なら文3だが、卒業なら「○○学部○○学科」となるはずである。

大学の卒業証明書も提出しなくていい業界なのでこういった最終学歴がいい加減な業界なのは学生時代にわかったが、「有名大学卒」の先生がとっても多い気がする。

沖縄の塾でも○○大卒ときいてもいないのに言ったり、広告に出す塾長や講師が多い。

本土でも多くの有名塾や講師がいるがネット時代で学歴詐称やなぞの学歴などがいとも簡単にばれてしまう時代でもある。学歴を出すと「ラベリングになるのでいわない」といえば、「

どこも出てないのでは?」といわれたり、実績もあり教え方がいいのにも関わらず「2部卒」などといわれることもある。

講師力は出身大学ではない。生徒さんのどれだけわかりやすく、生徒さんの将来のために貢献できるかである。有名大学卒という自慢は生徒さんのためにはならないのである。



講師力と学歴


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