はじめて就職した施設で「ソーシャルワーカー」になった。
「指導員」となっているが、清掃で採用されたおばさんがいた。
金髪でパンチパーマ。旦那がその筋の人だといっていた。
利用者の家族がクレームをすると地域一番のその筋の人の名刺を出して凄んでいた。
時々、「個人名の人」から借金の督促の電話がきた。←業者の督促
今になって考えるとおかしな人間が施設に勤務していたと思う。
この人によくいわれた。
「ソーシャルワーカーなんて何をしているのかね?」
「ソーシャルバーカーじゃないんか?」
という嫌味だ。
これはもう1人いたソーシャルワーカーもよく言われていた。
しまいには「私は『指導員』なんだからあんたらを指導する」とかハチャメチャなことを言い出した。
そのころ住んでいた家の前の専業主婦のおばさんからも、
「仕事何をしているの?」
といわれて業務内容を説明した。
「あら!それなら私にもできそうね?」
言い返す気力もなくなる。
「ソーシャルワーカー」は専門職である。
例えば、急に入院になって費用の捻出がきびしいときにどうしたらいいのか?
おばあちゃんが転んで骨折をして家で安心して生活ができないときどうしたらいいのか?
お隣さんの子どもの鳴き声が続いているが、お隣さんとの関係もある中で子どもをどうにかしたいのだが?
など全世代の社会的な支援を助言したり、動かす仕事である。
いろいろな職業を知らずに小馬鹿にしたり、誰でもできると軽々しくいう人間が多く感じる。
仕事の内容を知らずに蔑むことは断じて看過できない。