2009年に自室で塾をはじめたときだった。
ある業者さんからいわれた。
「塾は甘くないですよ」
と。
私が学生時代とその少し後まで東京での塾経営経験があった。
それを話していなかったのもあるだろう。
「そんなのわかっている」と言い返そうと思った。
しかし、それは、これからで示せばいいと思ったので黙っていた。
最近、こんな話があった。
「定年で遊んでいるので塾でもやろうかと思って・・・」
私はびっくりした。
実際に定年した教育職員がやっている塾はある。
前にもあって、「元教員がやっている塾」とアピールをしたが、数か月でなくなった。
おそらく公務員のように規則的な仕事でなかったり、生徒が集まらなかったり、成績アップや受験で合格させるスキルがあると勘違いしてはじめたら全く状況が違ったのだと思う。
あと、孫と遊ぶような感覚で塾をやるのも間違っている。
塾は生徒さんの将来を担っている責任がある。
実力をつけて志望校に合格させ、その後も高学力が継続する基礎を築かないといけない。
塾は片手間でやる仕事ではない。
甘すぎる。
最近、こういった感覚で塾をはじめる人が多すぎる。
さらに「儲かります」みたいなフランチャイズ塾の広告。
これも志ではなく金儲けという動機ではじめる人間が増え得る要因である。
業界のレベルが低くなるのは避けたいものだ。