大阪で社会保険労務士であり、人材コンサルタントをされている友人の文です。
【個性を伸ばすには、その子を釣り上げる。】
共通した教育を施すと個性を伸ばすことは無理だと、世界的には考えられています。これは成績優秀な子供を、1~2学年特進させる事とは全く違います。教育を施すこととは違って、その子を釣り上げるといった概念です。
そして、その上で、「互いに弱い人を守ること」 並びに、「はっきり話す人を守ること」、この両面で正常な社会が成り立つと思います、・・・これが今日のテーマと思っています。
創業期にある多くの経営者は、事業発展させるために、より有能な子供を釣り上げる努力をしていることはみなさんもご存知の通りです。江戸時代の近江商人は琵琶湖湖東の山間部や平野一帯で、より有能な子供を釣り上げる地域制度を作っていました。近江商人と周辺の人たちは上方初期の経済や文化の形成を支えてきました。その個性ある人材の輩出基盤には集落ごとの寺子屋が存在し、それは日本一の規模でした。
ICT産業革命といわれる現代でも、これをリード出来る有能な子供を釣り上げるシステムが必要なのでしょう。日本の産業育成、地域活性化には、地域外の情報やネットワークに疎い人物やさっぱり売れない独りよがりの特産品開発者ではなく、個性を持った人物が不可欠となるからです。
「個性を伸ばすには、その子を釣り上げる」。どうでしょう日本では聞かれたことの無いものでしょ。
如何に今の日本は画一的なのでしょう。