塾を始めて三年目、それまで募集しなかった中1、2を募集した。
中3で良い評判が出始めていたせいもあり、ボチボチ生徒さんが来てくれた。
あるときに生徒さんが「親からです」とメモを持ってきた。
それには、
「琉大附属中の過去問題を5年間用意してください」とあった。
しかし、過去問はあくまで傾向を見る為につかうもので、答えを暗記するような授業だと力がつかないので、
「琉附は過去問は通用しません。通用しないように作問しています。どうしても欲しいなら過去問だけされたらよろしい」ということを話した。
しかし、過去問にこだわる学校が多い為、過去問対策についても考えはじめた。
琉附以外の公立中学はひどいところになると前年と同じ問題を平然と出題したり、酷似した問題を出したりする事があった。
そのため過去問を知らない生徒とそうでない生徒に差が出る。
塾も躍起になり、定期テストの過去問対策に時間をかける。しかし、答えを暗記したり、傾向が変わる事にも対応しなければ、真の実力がつかないせいか、席次ばかりにこだわる勉強法だと高校入試に勝てない。
当塾では生徒さんや親御さんのニーズがあり、5年前から過去問を扱うことにした。これは闇雲に過去問をやらせたり、暗記をさせるのではなく、一通りの対策を終えた段階で実力診断的な意味合いでやってるいる。
過去問を中心にやる塾の貼り出しで一位などの上位が貼られていない学校や学年はだいたい当塾の生徒さんである。
さらに高校入試やその先の学力養成を目標にしているため上位校への合格者が大半である。今春も首里地区で最速全員合格を達成して90%以上が上位校に合格している。
過去問だけに囚われずに真の実力をつけよう。